3泊4日三宅旅

某テニスのミュージカルに通い続けて数年、欠かさず感想を書き残している友達が楽しそうだったので真似っこしてとりあえずまずはわたしの初生三宅健、初生V6現場になった炎立つについて書き留めておこうと作ってみました。Twitter大好きだけど長い文残せないしね。

 

そもそもわたしがV6にオチたのが今年初め、腹を括ってFCに入会したのが4月末?だったので炎立つのFC先行には間に合わなかった。ので、今回もともととっていたチケット(22日、29日)はPG枠。どちらも下手の席、しかも縦1列横3つしか変わらない、ほぼ同じ見え方の席でした。当初はえー?どっちも同じって…健君上手だったらどうしよう…と不満でしたが、結論からいうと下手大正解。ありがとう!最高でした!理由はのちほど。

 

以下存分にネタバレします。

 

第一声からえ!?健君!?と目と耳を疑う声。ごぉ君とおそろいのキャラメルボイス封印。にぱにぱアイドルスマイルも封印。初の2番手、初の時代劇、その他いろいろ初めて!とか言われても以前の健君舞台を知らないド新規なわたしとしてはへぇ…くらいでいまいちピンと来なかったんだけど、この役はなるほど確かに三宅健の新境地でした。いかにも敵役です!な悪い顔してる健君は全然アイドルじゃなかった。

でも、対母上とか対アラハバキでときどきみせるあどけないというか未熟というか、そういう表情は三宅健という人間が持つコトナ感?と似ていて、キャスティングした人はこの辺を評価してくれたのかなあ。愛之助さんが健くんを「イエヒラという役の真正面をつかんでいる」て評したのもこういうことなのかも。言い方は悪いかもしれないけど、愛之助さんや平さんをはじめベテラン俳優さんにくらべると線も声も細い健くんのちっぽけな印象が器の小さいイエヒラに合ってた気がする。

炎立つはシンプルでセリフで説明することも多い動きの少ない舞台だったけど、その中でくるくる表情を変えてアクションもあって(身体能力たけー!びっくり!)見た目も大きく変わるイエヒラは目を引くものがありました。

 

好きなシーンTOP3

・対アラハバキで「母も?」のおいてけぼりで愛情に飢えてるマザコン顔を振り切って人間やめる決意して「構わない!」で声色ぶっつぶす瞬間。一変!鳥肌モノ

・イエヒラさまの最期 迎えにきた母上にむける表情が憑き物を落としたような、人間に戻ったようでなんともいえない。これを見れる下手最高です。下手最高な理由これ!ここでキリが「罪はこの世で裁かれる」て歌ってるのがまた良い。新妻さんも圧巻だったけどキリ役の宮菜穂子さんもきれいな澄んだ歌声で…涙涙。

・↑をふまえて2回目以降の見どころが幕開いてすぐ、登場人物が揃って、カサラが歌い上げるところ。この舞台では、劇中で亡くなった人は白い布?羽衣みたいな衣装つけるんだけど、イエヒラもここでその布つけてるのね。もうそれで2回目は最初から泣いた。あんな死に方しても罪はこの世で裁かれたからきれいな衣装でみんなと一緒の布まとってるとおもうと開幕で泣きました。絶対変な人だったよわたし。あと、ここでスッとゆったり見下すように前方を見渡すイエヒラ様の美しいこと。人の上に立ちたい人の眼差し。

 

イエヒラ関係を除くと、1幕の最後アラハバキによろよろ歩み寄るキヨヒラのシーンはほんとに怖かったし、それから、一枚の大きな白い布で大雪をあらわす演出はシンプルだからより一層俳優さんの演技力が光った。たった一枚の布なのにほんとに雪にみえたよ!役者さんってすごい!

 

で、立ち見が出るってきいて31日の東京楽も行きたくなってチケットとって29日~31日まで東京にお泊りの手配をし、2回目の観劇となった29日がやたら良かったので(22日に観たときはなんだかねむたくて増やさなくていいかー、と思ってた。ばか!)30日夜のチケットを譲ってもらって今度はほぼど真ん中の席で観劇。真正面から受け止める愛之助さんの演技に圧倒されました。あの日はほんとに熱演だった気がする。キヨヒラの殺陣のシーンも好きです、迷いがあって狂気が見え隠れするところ。31日の立ち見では上手を選んで、たしかに見切れはあったけど上から見る炎立つはセットやコロスの4人に立体感が感じられてまた違った良さを発見。こうして無事下手、真ん中、上手、高さの高低まであらゆる席から観劇することができました。

でもやっぱりイエヒラ様お目当てなら下手がサイコーです。

あ、上で健くんの声が細い、て書いたけどそれは1回目の印象が大きくて、わたしがみた1週間のあいだでものすごーくよく響くようになってた。台詞も聞き取りやすくなってたし。すごいね35歳! 

キヨヒラが「復興」て言葉を最後あたりに使うんだけど、わたしは(そんなにはっきり言わなくてもメッセージは十分伝わってるのに…蛇足っぽいなあ…)とあんまり納得いかないセリフで好きじゃなかったんだけど、「復興」て言葉に勝手に震災を結びつけちゃってたことに気づいて、ここでいう「復興」はたしかに震災の「復興」とも絡めてるんだろうけど、もともと3.11以前この言葉には「関東大震災からの復興」みたいな意味はなかったんだよね。戦争のあと傷んだ地を立て直すのも「復興」。たぶん震災と絡めてはいるんだろうけど、ここのセリフを単純に当時の東北の、後三年の役で傷ついたことからの復興、て捉えるとなんだかちょっとだけすっきりしました。もちろん、最初のわたしみたいに震災と絡めて捉えて力をもらえる、ていう人もいると思うけど、わたしにはそっちのほうが合ってた。

 

わたしが観劇した4公演、カーテンコールまでひとつの笑顔も見せずイエヒラを貫いた三宅君は確かに俳優でした。つま先から髪一本までアイドルだとおもってたけど、違うんだね!はじめての生三宅健でまた新しい一面を知ることができました。けんくんすき。

 コンサートだいすき人間で、舞台いくならコンサート行きたいわ!て人間だった自分がまさか同じ舞台を4回も観に行くことになるとは思いませんでした。V6まじ人生狂わす。すき。

 

最後に、パンフ切り替えで鬱々としてやだやだー!て叫んでたわたしに声かけて代行してくださった方や30日チケット譲ってくださってこのタイミングでファンになったわたしになんで?て不思議がりながらw昔の話とかしてくださった方、立ち見隣になって健くんみえます?て気遣ってくださった方、おかげで大満足の夏休みになりました。ありがとうございます!

あと泊めてもらった上30日の昼間に劇団プレステージなるアミューズの舞台に引きずって行ってくれた友達もありがとうね。炎立つ炎立つの間でギャップにグラグラしたよ。たのしかった!

 

帰宅したらトニミュのチケットが届いてました。家出るときにすっからかんになったチケット貼り付けてるコルクボード(死にたいと思ったときはここを見てまだ死ねない、と思うコーナー)にまた新しい予定を貼り付けることができて事務所の手腕に頭が下がります。わたしを生かしてくれてありがとう。すき。

とりあえずお泊り中で見れなかったMステ見て現代に戻ろうとおもいます。新曲も開けてないし!明日からはマモルくんだし!生きるの楽しい!